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BI-SU Story

~天然アナツバメの巣との出会い~

マレーシアで大病のお守りとして重宝されている“アナツバメの巣”

「美巣」というブランドは、アナツバメの巣と代表・稲冨の出会いから始まったブランドです。

2009年当時、稲冨は、建設業や飲食業を営む中でどこか虚しさを覚えていました。「自分が生涯かけて熱中できることはないのか?」アナツバメの巣との出会いは、そんな悩みの中訪れた、マレーシアでの会食の時でした。現地の方々が大病のお守りとしてアナツバメの巣を食べていることや、その有用性を聞き、とてつもない衝撃を受けたと語っています。

「アナツバメの巣は中国のものではないのか?」「なぜ大病のお守りに!?」頭の中で浮かんでくるいくつもの疑問と、漠然とながら「自分が生涯かけて熱中したいものはこれなのでは?」と運命のようなものを感じました。

神秘さと現状に心を震わせ、再びマレーシアへ

稲冨は、日本に帰国後すぐにアナツバメの巣に関する情報や書籍を読み漁りました。調べるほど出てくるアナツバメの巣の魅力や、まだまだ解き明かされていない神秘さに思わず魂が震え上がります。同時に、アナツバメの巣を取り巻く環境にとても激怒しました。

このアナツバメの巣という食材は、とても希少で人間に対し様々な効能があるために、ニセモノの量産や自然を壊してまでも乱獲されている現状がそこにはあったのです。

「本物のアナツバメの巣の素晴らしさを多くの方に伝えることが自分の使命だ!」稲冨は再び、マレーシアに向かうことを決心しました。

命の保証がない、ジャングルヘ

「本物のアナツバメの巣を知ってもらいたい。だからこそ、自分の手で届けたい」。そんな思いから、マレーシアでアナツバメの巣に精通している華僑とコンタクトをとり、話を聞くために海を渡りました。

華僑が見せてくれたアナツバメの巣に対して稲冨は、「無礼を承知の上だが、これは本物の天然のアナツバメの巣なのか。それを証明するものはあるか?」と尋ねます。返ってきた回答は「本物だが、証明するものはない。」というものでした。稲冨は「自らの目で本物であるかどうかを確かめなければ自信をもってお届けすることができない。巣を採取している現場に連れていってほしい。」と頼み込みますが、敢え無く断られてしまいます。アナツバメが生息する洞窟は、政府が厳重に管理している土地だからです。またその洞窟に行くまでには、命の保証がないジャングルを越えなければなりません。

しかし諦めきれない稲冨がアナツバメに対する強い思いを伝えた結果、最終的には同行を許されることとなりました。

「自分の人生を変えてくれる場所」と直感

アナツバメが生息している洞窟は、マレーシア本土から飛行機で2時間移動した、150万種の動植物が生息する大自然溢れるボルネオ島にあります。目的地へ行くためにはボルネオ島の空港からさらに、車で2〜3時間移動したのち、徒歩で何キロもジャングルや山を越えなければなりません。

そのジャングルには、絶滅危惧種であるオランウータンや、危険な毒蜘蛛や毒蛇なども出てきます。そんなジャングルを抜けた先に現れる洞窟は、マレーシア政府が厳重に入場時期や、出入りする人間を管理しています。

洞窟に初めて立ち入った瞬間、その神秘性に心を奪われ、直感的に「ここが自分の人生を変えてくれる場所」と感じ、稲冨は震えました。

アナツバメの巣の採取はベテランでも毎年命を落とすほど危険

アナツバメは、東京ドームが丸々1つ収まるほど広い洞窟に生息しています。

アナツバメの巣の採取は、この広い洞窟の中を、命綱なしに鉄製の梯子を登って行われるため、毎年必ずベテランの方でも命を落とします。それでも採取が行われるのは、高額で取引されているのはもちろんですが、一度目にするとその神秘性に心奪われるからではないでしょうか。

稲冨も例外ではありませんでした。アナツバメの巣を手にした時、あまりの美しさに改めて、この「本物の素晴らしさを多くの方へお届けしたい。」という決心は固くなりました。

美巣のゴールとは?

稲冨は「美巣」創業以来、毎年必ずマレーシアに向かい、自らの手でツバメの巣を採取しています。その理由は「本物のアナツバメの巣を届けたい」という思いはもちろんですが、それと同時にツバメたちに感謝と決意の挨拶をするためです。

「多くの方に本物のアナツバメの巣を届けたい」。その思いから始めた『美巣』。少しずつですが本物をわかってくださるお客様たちのおかげで、美巣は大きくなりました。しかし、まだ目指している山の頂には届いておりません。アナツバメたちが置かれている現状はまだまだ悲しく、“ジャングルの環境破壊”や“ツバメの巣のニセモノの流通”は続いているからです。

アナツバメの恵みをいただくだけでなく、ジャングルの環境の改善や、本物の良さを伝えていく。美巣の活動が全世界に根付き、人と自然が双方に良い関係になる”循環型の社会”になった時、はじめてゴールにたどり着きます。そして、それこそが恵みを分けてくれたアナツバメへの恩返しであると稲冨は考えています。

「本物+心」=美巣

美巣は、本当の本物をわかっていただける皆様と一緒に成長していく存在であり続けます。